[学術研究を視覚豊かに表現――AFP World Academic Archive利用例]

今野元(愛知県立大学准教授)著 『教皇ベネディクトゥス一六世――「キリスト教的ヨーロッパ」の逆襲』 (東京大学出版会、2015年3月25日刊)

学術研究の成果となる出版物にAFP World Academic Archiveの写真を50点以上掲載。視角効果として学術成果が立体的に浮かび上がる。

 

[内容紹介]

ドイツのカトリック教会には、過去半世紀に亙ってマスメディアや言論界の批判を延々と浴び続ける一人の神学者がいる。その名をヨーゼフ・アロイジウス・ラッツィンガー(1927-)という。眼光が鷲のように鋭く、感情の起伏を見せず、立て板に水を流す如く語るこの神学教授は、どこか威圧的で取り付く島のない雰囲気を宿す。単著書135冊・単著論文1375本を誇るこの人物に挑みかかる者は数知れないが、彼はいつも反論をにべもなく撥ね退け、その学者としての名声を高め、同時に更なる反撥を招き続けることになる……。

 本書は、自ら引退を願い出ていたにもかかわらず、2005年選挙でローマ教皇に選出され、しかし異例の生前退位によって人々の前から姿を消した、この「ベネディクトゥス一六世」こと前教皇ラッツィンガーの生涯を描く。ラッツィンガーとはどのような人物であり、どのような思想の持ち主なのだろうか。彼はどこからやってきて、カトリック教会をどこへ導こうとしたのだろうか。21世紀初頭の今日、どうしてこの保守派神学者が教皇に選出されたのだろうか。彼の試みは成功したのだろうか――ナチスの席巻、ドイツの敗戦、ベルリンの壁構築、学生運動、冷戦終焉など、大きく揺れ動いた時代のなかでヨーロッパの伝統を守り抜こうとしたラッツィンガーの伝記を通じ、20世紀以降のドイツとヨーロッパを浮き彫りにする。り付く島のない雰囲気を宿す。単著書135冊・単著論文1375本を誇るこの人物に挑みかかる者は数知れないが、彼はいつも反論をにべもなく撥ね退け、その学者としての名声を高め、同時に更なる反撥を招き続けることになる……。

Benedictus PP-01

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